墜落・転落事故が企業に与える影響  

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ここでは、墜落・転落事故が発生してしまったときに、それが企業にどのような影響を与えるか説明します。

 

 

墜落・転落事故の現状 墜落・転落事故が死亡事故で最多

平成25年の厚生労働省の「業種、事故の型別死亡災害発生状況」によると、建設業の死亡事故における墜落・転落を原因とする死亡者数は建設業全体の死亡者数の47%を占め、死亡事故の中で最も大きな割合を占めています。

同様に、墜落・転落を原因とする死傷者数は建設業全体の死傷者数の35%を占め、死傷者が発生した事故の中で最も大きな割合を占めています。

出典:平成25年の労働災害発生状況を公表

 

 

墜落・転落事故が影響を与えるもの

墜落・転落事故が与える影響は多岐にわたります。墜落した作業員とその作業員が所属する会社だけにとどまらず、下記に示す通り顧客や保険会社等に影響を与えます。

  • 自社:自社の活動に大きく影響を与える。企業にとっては金銭的に、また当該企業に所属する社員にとっては精神的な影響がある。さらに、業績の変化による株主への影響も考えられる。
  • 作業員:被災した作業員自身だけでなく、その家族や友人らに影響を与える。
  • 顧客:サービスを提供する顧客には、作業停止による直接的な影響のほか、精神的な影響も与える。
  • 他の企業:複数の企業が作業する現場の場合、作業停止等による影響があります。
  • 保険会社

 

 

墜落・転落事故が企業に与える影響

次に被災者が所属する企業に与える影響についてみていきます。

建設現場における労働災害損失コストの計測」では、企業に与える影響は大きく2つ(直接的損失と間接的損失)に分けて、労働災害損失コストに関わる項目をまとめています。

直接的損失とは、直接的に支払いが発生する項目です。間接的損失とは、間接的に支払いが発生する項目です。

 

1、直接的損失

①支払い保険料の増額

②会社規定に基づく補償費等:療養補償費、休業補償費、付加休業補償費、障害補償費、遺族補償費、葬祭料、弔慰金、移送費、入院中雑費、傷病見舞金、退職金割増額、諸貸金の弁済減免額、給付制限による会社負担、対物補償費、保険金一式、その他

③訴訟関係費用:民事損害賠償額(逸失利益、慰謝料等)、示談金、付随費用、その他

④建物等の物的損失:建物、付属設備、施工途中の建造物、仮設構造物、機械、器具、工具、付属品、資材類、その他

⑤現場の生産性に関する損失:遅延回避のための損失、遅延による損失(人件費、現場管理費、遅延違約金等)、その他

⑥その他の損失:通信交通費、官庁関係費、地域対策費、その他

 

2、間接的損失

①被災者の稼得能力喪失等に伴う所属会社の損失:当日の損失額、休業中の損失額、労働時間中の損失額、死亡または障害が残った場合の損失額、その他

②工事関係者(被災者以外)の不働賃金:救援・連絡・介添のための不働賃金、作業手待ちによる不働賃金、原因調査・記録のための不働賃金、現場の整理・復旧のための不働賃金、見舞・付添のための不働賃金、葬儀・会葬のための不働賃金、安全教育等のための不働賃金、役所立会のための不働賃金、その他

③営業活動に関する損失:指名停止による損失額、その他

出典:建設現場における労働災害損失コストの計測

 

まとめ

ここまで見てきたように、墜落・転落事故による影響は被災者の健康への影響だけにとどまらず、非常に広範囲にわたり、かつ企業に大きな損失を与えます。

特に中小企業における墜落・転落事故の影響は「財政的に大打撃」(出典:Inventory of socioeconomic costs of work accidents)、

「小企業は大企業に対し相対的に労働災害コストは大きい」(出典:建設現場における労働災害損失コストの計測)とされています。

以上を考慮すると、ハーネスやランヤード、安全ブロック等の安全具、墜落防止システムにかける費用は、

相対的に小さな費用であると言えるのではないでしょうか?

 

 

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弊社が取扱う安全具・墜落防止システム

弊社で取り扱う安全具は米国Capital Safety社製です。

Capital Safety社は、世界最大の墜落防止器具のメーカーで、世界各地の高所作業現場で多くの製品が導入されています。

製品の信頼性と革新性を支えるのは、墜落防止器具メーカーの中で最も多くのエンジニアを抱えているからです。

多くのエンジニアを抱えることにより、墜落防止器具メーカーの中で最多の180以上の特許を取得してきました。

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優れたエンジニアに支えられ、OSHA、ANSI、CSA、CE、AS/NZSで定められている基準を超える安全性能と快適性を持った製品を生み出し続けています。

 

 

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