集じん式垂直グラインダー ( ロトピーン ) 工法とは
集じん式垂直グラインダー ( ロトピーン ) 工法は、「大気汚染防止法施行規則の石綿飛散防止対策工法」の中の「集じん装置付きディスクグラインダーケレン工法」に該当する、外壁アスベスト除去用のケレンシステムです(現在、NETIS登録掲載期間は終了しております)。
除去の困難な厚膜にはロトピーン(タテ回転のロータリーカッター)、薄膜にはディスクグラインダー(ダイヤモンドカップディスクやサンディングペーパーなどを組み込んだ汎用のもの)で、効率的に石綿含有建築仕上塗材を除去します。
除去した石綿含有建築仕上塗材は、各ツールに接続した集じん装置(バキューム吸引装置)で強力に吸引し、作業者を有害粉塵から守ります。集じん装置(バキューム吸引装置)にはHEPAフィルターが内蔵、0.3μm微粒子99.97%を除去して周囲への有害粉塵の飛散を防止します。
集じん式垂直グラインダー ( ロトピーン ) 工法が選ばれる理由
- 作業環境での粉じん濃度
- 0.05mg/m3以下を達成可能
集じん式垂直グラインダー(ロトピーン) は、改正石綿則に対応した工法とされています。
湿潤化は施工方法として謳われていますが、それ以外の工法が使えないというものではありません。
石綿則(改正前/改正後)の第六条のただし書きにより、実際の現場の状況を考慮して複数の工法から法律の主旨に沿った、現実的な工法を採用
- コスト削減可能
- (4〜5割削減の実績あり)
他の工法よりも4~5 割ほど、コスト削減の実績があります。
施工費用の概算は、次のとおりです。
■1,000 ㎡ 約 ¥15,000 ㎡
■500 ㎡ 約 ¥17,000 ㎡
■100 ㎡ 約 ¥20,500 ㎡
※現場の状況によって、上記の金額は変動します。
※仮設足場、養生、産業廃棄物処理費用等は含まれておりません。
- 施工可能な業者が多数
- 地元企業が使用できる
技術講習が不要なので、多くの業者で施工が可能です。
機器使用において、 特定の協会に加入して技術講習を受けるなどの条件はありません。
通常のディスクグラインダーやエアー駆動ツールを使い慣れている方であれば、すぐに使いこなすことができます。
※納品時に使い方をご説明いたします。
地元の施工会社や多くの業者で施工が可能です。
素地調整前後の比較 参考見本写真
SSPCは、米国で唯一、コンクリートや鋼鉄等の表面や産業・海上構造物の塗装による維持・保護について特化した非営利組織で、米国で一般的な素地調整の規格を定めている機関です。また、素地調整の規格だけでなく、素地調整や塗装技術、労働安全についての最新の情報も提供しています。
紹介動画
特徴
- 有機系・無機系(下地調整材等)を問わず石綿含有建築仕上塗材を除去可能。
- 厚膜にはロトピーンで効率的に塗材を除去。
- 薄膜にはダイヤモンドカップディスクやサンディングペーパーなどを組込んだ汎用のディスグラインダーで対応。
- 入隅・狭隘部にはニードルスケーラー。
- ツールに接続した真空ホースから強力なバキューム吸引をしながら、粉塵飛散を抑えながら、石綿含有建築仕上塗材を除去。
- 施工に伴い発生する特別管理産業廃棄物を低減:発生廃棄物は「除去する仕上塗材+その約 8 % 重量のケレンシステム消耗品」程度。
- 水を使用しないドライ工法。
- 狭い工事敷地に対応:構成機器がコンパクト・軽量で手運びができる。
- 施工面積の大きさに応じてツールの投入台数を調整することができる柔軟なシステム。
垂直回転
一般のディスクグラインダーは壁面に対して水平回転しますが、 垂直グラインダーロトピーン は壁面に対して猫が壁を引っ搔くように垂直回転します。
その回転方向の下流側にバキュームによる集じんのための 吸い込み口 が あり、安定 した吸引性能を確保します。 この垂直グラインダーロトピーンが主要ツールで平面部に使用されます。
他に補助用として入隅用ディスクグラインダー、狭隘部用ニードルスケーラーがあります。
構成システム
一般のディスクグラインダー工法ではディスクグラインダーと集じんカバー、そして集じん装置(多くはHEPAフィルター付掃除機)の供給者が異なり、それらを組み合わせたシステムとしての性能を保証する責任の所在が明確になっていないのが実情です。現状としては、施工業者が自ら検証したデータを持ち、その性能を保証するのは困難となっています。
用途
アスベスト除去
集じん式垂直グラインダーロトピーン工法は、
《改正石綿則に対応 》 しています。
集じん式垂直グラインダー(ロトピーン) は、改正石綿則に対応した工法とされています。
湿潤化は施工方法として謳われていますが、それ以外の工法が使えないというものではありません。
石綿則(改正前/改正後)の第六条のただし書きにより、実際の現場の状況を考慮して複数の工法から法律の主旨に沿った、現実的な工法を採用することが認められています。
鉛塗装剥離
集じん式垂直グラインダー(ロトピーン)⼯法は、
《鉛中毒予防規則に対応》しています。
鉛中毒予防規則での粉塵濃度の規制値が0.05mg/m3となっています。
特に、塗料のかき落とし作業を想定した厚⽣労働省通達「鉛等有害物質を含有する塗料の剥離やかき落とし作業における労働者の健康障害防⽌について平成26年5⽉30⽇付基安労発0530号第⼀号」に対応したシステムとして、複数の⾃治体の橋梁で採⽤実績があります。
構成機材
- ロトピーン
- ニードルスケーラー
- ディスクグラインダー
- バキューム吸引回収装置
- 負圧除塵装置
これらの製品は、以下の様々な分野の世界各地で広く採用され、作業員の安全に貢献しています。
- 鉛塗装剥離
- アスベスト除去
- PCB塗膜剥離
- 放射性物質の除染