素地調整前後の比較 参考見本写真
SSPC規格と他の規格の比較
SSPCは、米国で唯一、コンクリートや鋼鉄等の表面や産業・海上構造物の塗装による維持・保護について特化した非営利組織で、米国で一般的な素地調整の規格を定めている機関です。また、素地調整の規格だけでなく、素地調整や塗装技術、労働安全についての最新の情報も提供しています。
SSPC規格と他の素地調整規格の比較
国際標準化機構 ISO 8501-1 |
アメリカ SSPC (ブラスト) |
アメリカ SSPC (パワーツール(動力工具)/ ハンドツール(手工具)) |
日本での一般呼称 | 日本造船研究協会 SPSS サンドグリッド |
日本造船研究協会 SPSS ショット |
除錆率 |
---|---|---|---|---|---|---|
Sa3 | SP-5 ホワイトメタルブラスト |
―― | 1種ケレン | Sd3 | Sh3 | 99%以上 |
Sa2 1/2 | SP-10 ニアホワイトブラスト |
SP-11(パワーツール/動力工具) SP-15(パワーツール/動力工具) |
Sd2 | Sh2 | 95%以上 | |
Sa2 | SP-6 コマーシャルブラスト |
―― | Sd1 | Sh1 | 67%以上 | |
Sa1 | SP-7 ブラッシュオフブラスト |
―― | ―― | SS | ―― | ―― |
St3 | ―― | SP-3(パワーツール/動力工具) | 2種ケレン | Pt3 | ―― | ―― |
St2 | ―― | SP-2(ハンドツール/手工具) | 3種ケレン | Pt2 | ―― | ―― |
※SSPCでのブラストとパワーツールの相応参考
SP-11の除錆度:
拡大鏡なしで全ての表面の目視できる油、グリース、汚れ、ミルスケール、サビ、塗料、酸化物、腐食生成物等が完全に除去されている状態。過去に表面がピッチング処理されている場合は、サビ、塗料のわずかの残滓がピットのくぼみに残ることは許容される。素地表面粗度は25μm以上のこと。SP-11は、ブラスト工法のSP-10(ニアーホワイト)またはSP-6(コマーシャルブラスト)に相当。
SP-5(ホワイトメタルブラスト)の除錆度:
拡大鏡なしで表面の全ての目視できる油、グリース、汚れ、ミルスケール、サビ、塗料、酸化物、腐食生成物等が完全に除去されている状態。
SP-10(ニアーホワイトブラスト)の除錆度:
拡大鏡なしで表面の95%以上で目視できる油、グリース、汚れ、ミルスケール、サビ、塗料、酸化物、腐食生成物等が完全に除去されている状態。5%未満での汚れは表面全体に広く分散している状態。
SP-6(コマーシャルブラスト)の除錆度:
拡大鏡なしで表面の67%以上で目視できる油、グリース、汚れ、ミルスケール、サビ、塗料、酸化物、腐食生成物等が完全に除去されている状態。33%未満での程度の軽いShadow、筋、サビに起因する汚れによる変色、ミルスケールによる変色や以前の塗装に起因する汚れは許容される。
パワーツールによる素地調整前と後の写真
パワーツールでSP-11グレードまで素地調整を実施した表面の見本写真のご紹介です。
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※購入方法については、リンク先のページで検索、
またはリンク先の組織にお問い合わせをお願いいたします。
※SSPCの見本写真とは厳密な色合いが少し異なります。
金属表面A 表面が固着性のミルスケールで完全に覆われている。 目視できるサビはほとんどない状態。 |
金属表面B 表面がミルスケールとサビにおおわれている状態。 |
金属表面C 表面が完全にサビにおおわれている状態。 目視できるピッチングはほとんどない状態。 |
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調整前 | |||
調整後 SP-11 |
ブラストによる素地調整前と後の写真
ブラストによる素地調整の見本写真のご紹介です。
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