よくある質問
集じん式垂直グラインダー ( ロトピーン ) 工法に関して、よくある質問をまとめました。
-
実績はありますか??
- よこちらをご参照ください。
-
素地調整の程度は1 種ですか2 種ですか?
- 素地調整程度についてはNETIS 登録では2 種となっております。性能的には1種に近い仕上がりです。(NETIS 登録について、現在は掲載期間が終了しております)
仕上がり程度については添付の素地仕上がり写真の資料をご参照願います。
-
どのような経緯、目的でそのケレンシステムは開発された?
- 米国において1990 年代初めに含鉛塗料のかき落とし時の粉じんによる作業従事者の鉛中毒の健康被害や周囲環境への有害粉じんの飛散が問題となりました。その状況に対処するための法整備(鉛粉じん濃度規制0.05mg/m3 以下)に対応するために本システムが開発され20 年以上米国や欧州で利用されています。
又、本システムで用いる専用のパワーツール(ロトピーンやニードルスケーラー)を対象とした素地調整の規格がSSPC(米国鋼構造物塗装協会)によりパワーツール工法 SP-11 として1987 年に制定されました。この 規格 SP-11 では ”この規格は素地調整において油、グリース、汚れ、ミルスケール、サビ、塗料、酸化物、腐食生成物が除去され、表面プロフィールが生成された清浄な仕上がりが求められる状況でブラスト工法が諸般の事情で採用できない現場への代替工法として適する” とされ、ブラスト工法の採用が困難な現場での選択肢として提案されています。又、SP-11 では”表面粗度25μm 以上”とし重防食のジンクリッチペイントなどの素地調整で重要とされる金属地肌との付着面積を大きくするための表面粗度の確保を定量的に規定しています。
-
システム構成は?
- 専用の研削ツールとバキューム吸引・回収装置、空気圧縮機及び接続エアーホース、バキュームホースから構成されます。
代表的な研削ツール「ロトピーン」は、縦回転して塗膜面をピーニング加工のようにたたくことによって塗膜を除去し、表面プロフィールを生成します。
研削ツール「ニードルスケーラー」は、直径3mm のニードルを往復動させて狭隘部、入隅部、添接部の塗膜を除去し表面プロフィールを生成させます。
バキューム吸引・回収装置は、ツールでかき落された旧塗膜を真空吸引し、中の回収バッグに収容します。搬送空気はHEPA フィルター(0.3μm の微粒子を99.97%以上除去)でろ過され無害な空気として排気されます。
-
2種ケレン相当の仕上げが必要だが、貴社の技術は使えるか?
- はい。厚い塗膜の除去、素地調整(二種。又は一種に近い仕上がり)ができます。
-
システムの運転には何人必要ですか?
- 1 システム当たり1 人の作業員が必要です。通常2台以上のシステムを同時に稼働させます。
-
有害粉じんの濃度はどれくらいまで抑えられますか?
- 厚生労働省の鉛中毒予防規則での粉じん濃度の規制値の0.05mg/㎥以下に抑えます。自治体での試験結果もございます。詳細はお問い合わせください。
-
研削ツールで除去した塗膜はバキューム吸引でどれぐらい回収されますか?
- 約95%回収され、バキューム吸引・回収装置の中の回収バッグに収納されます。約5%(飛散しない程度の大きさの塗膜)は床に落ちますので、その分を別に回収する必要があります。バキューム吸引・回収装置からツールを外すと掃除機のように使用することができますのでそれで吸引回収することもできます。
-
塗膜を除去することによる産業廃棄物の発生量はどれぐらいになりますか?
- 施工面積を1,000㎡、塗膜厚さを 0.5mm、塗料の比重を1.2 と仮定すると
(1) 除去された塗膜の重量 = 1,000㎡ x (0.5mm/1,000) x 1.2 = 0.6 ton → 600 Kg
(2) 消耗品(研削フラップ、ニードル、回収バッグ、フィルター)の合計重量(塗膜の重量の10%弱程度)= 55 Kg総重量 655 Kg/1,000㎡となります。
*バキューム吸引・パワーツールケレンシステムでは上記のように除去した塗料以外の廃棄物発生量が非常に少ないため、鉛を含んだ特別管理産業廃棄物やPCB を含んだ低濃度PCB 廃棄物などの総量を除去した塗料の約10%程度に抑えることができます。
-
機材設置面積はどれぐらいですか?
- 当社供給範囲0.36㎡+エアーコンプレッサー1.22㎡ = 合計 1.58㎡/システム
実際のシステム投入台数は現場の施工面積の大きさに応じて調整します。
-
研削ツールはどのように使い分けますか?
- ロトピーンは平面部に使用し、ニードルスケーラーは狭隘部・入隅部・添接部などに使用します。
-
黒皮の除去はできますか?
- できます。
-
騒音レベルはどれくらいですか?
- 研削ツールとバキューム吸引・回収装置から 20m 離れた位置で 64~72dBA です。
* エアーコンプレッサーの騒音を考量しない場合の値です。
-
ツールは振動工具になりますか?
- 標準タイプニードルスケーラーは往復運動をする振動工具の分類となります。ロトピーン、ディスクグラインダーは振動工具の分類にはなりません。
-
車両での運搬・搬入が困難な現場で手で運ぶ大きさ、重量の機器構成はできますか?
- できます。詳細はお問い合わせください。
-
レンタルはありますか?
- 弊社でレンタルしております。レンタルの場合はシステム一式でのレンタルです。詳細はお問い合わせください。
-
廃棄物の処分方法は?
- 除去した塗膜に鉛が含まれている場合は特定管理産業廃棄物としてその運搬、処理免許を持っている産廃業者に運搬、処分を依頼することになります。
-
他の技術(たとえば剥離剤など)使用時と貴社の技術の比較表などの資料があればいただけないでしょうか?
- 詳細はお問い合わせ下さい。