紫外線硬化FRPシート ソーラーパッチ
このページでは、紫外線硬化型FRPシート ソーラーパッチが採用された近年の海外のプロジェクトをご紹介します。
海外のプロジェクトでは、主にエネルギープラントの保温材下腐食対策、長寿命化のために 採用されています。
Pearl GTLプラントは、世界最大のガス液化プラントで、2012年に全面稼働開始しました。
当ガス液化プラントに使用された配管等の保温材下腐食対策・長寿命化のために、紫外線硬化型FRPシート ソーラーパッチが70,000㎡以上使用されました。
このプロジェクトは、カタール国営石油会社(Qatar Petroleum)とロイヤル・ダッチ・シェル社の間の生産分担契約(PSA)に基づいて運営されています。
当プラントでは、ナフサおよびナフサで製造された主要製品と、副生成物としてパラフィンおよび潤滑油を含む輸送燃料を製造しています。
輸送用燃料は、既存の軽量および重質ディーゼルエンジンに使用することができ、排気ガスおよびエンジン性能の向上などの多くの利点を有することが示されています。
Pearl GTLプラントについてはこちら(ロイヤル・ダッチ・シェル社のウェブサイトが開きます)
https://www.shell.com/about-us/major-projects/pearl-gtl.html
スタトイル社(ノルウェーのエネルギー企業。世界最大級の石油・ガス企業)が所有しているJohan Sverdrup石油プラットフォーム(北海)の配管等の保温材下腐食対策・長寿命化のために、紫外線硬化型FRPシート ソーラーパッチが採用されました。
また、同石油プラットフォームに関連した橋梁工事のために、Kaefer Energy Norway(ノルウェー)とBeerenberg Norway(ノルウェー)にも紫外線硬化型FRPシート ソーラーパッチが採用されました。
Johan Sverdrup石油プラットフォームについてはこちら(スタトイル社のウェブサイトが開きます)
https://www.statoil.com/en/what-we-do/johan-sverdrup.html
今回のパイプラインはオランダに敷設されており、工場内で腐食保護塗装をおこない、高速道路と運河の下合計1kmの距離を引き込む予定となっていました。
しかし、引き込みが開始されてすぐに、プロジェクトチームが工場で塗布された塗装が損傷する危険性を認識。
そこで、塗膜の保護と、現場ですぐに塗膜の上から施工出来るという点で、ソーラーパッチが使用されることとなりました。
今回の用途からもわかるとおり、最も厳しい磨耗環境においても、ソーラーパッチが配管やパイプラインの保護に大変効果的です。
ソーラーパッチは、優れた耐衝撃性と耐摩耗性があるため、上記の用途にも使用されています。
トタル社(スーパーメジャーの1社)のプロジェクトである、アンゴラ沖のKaombo FPSO(浮体式生産貯蔵積出設備)にて、配管等の保温材下腐食対策・長寿命化のために、30,000㎡以上の紫外線硬化型FRPシート ソーラーパッチが使用されました。
2017年より1日あたり230,000バレルを生産しています。
Kaomboプロジェクトについてはこちら(トタル社のウェブサイトが開きます)
※FPSOとは、Floating Production, Storage and Offloadingのことで、日本語では浮体式生産貯蔵積出設備と呼ばれています。石油プラットフォームの一種。船舶のカタチをしている。現在世界で約170基が稼働中。
トタル社(スーパーメジャーの1社)のプロジェクトである、ナイジェリア沖のEGINA FPSO(浮体式生産貯蔵積出設備)にて、配管等の保温材下腐食対策・長寿命化のために、約45,000㎡の紫外線硬化型FRPシート ソーラーパッチが使用されました。
このFPSOは、長さ330メートル、幅64メートル、高さ34メートルで、当時世界最大でした。
2018年より稼働予定で、1日あたり200,000バレルを生産予定です。
EGINAプロジェクトについてはこちら(トタル社のウェブサイトが開きます)
https://www.total.com/en/energy-expertise/projects/oil-gas/deep-offshore/egina-nigeria