PRODUCTS 取扱製品

プラントやインフラの外面腐食の補修に 元祖 紫外線硬化FRPシート ソーラーパッチ®︎

紫外線硬化FRPシート ソーラーパッチ®︎は、ガラス繊維に樹脂を含侵させた繊維強化プラスチックシートです。

主に歩道橋の補修工事をはじめとする公共工事、工場や発電所の補修、マンションや住宅の補修に使用されています。

2000年代初めに、NETISに登録(紫外線硬化型ガラス繊維強化プラスチックシートによる照明柱根元防食及び道路構造物腐食部補修(現在はNETIS掲載終了 旧CB-990022-V))。

これまで20年にわたり、多種多様な建築現場で採用され、多くの実績を積み重ねてまいりました。

「建設物価」や「積算資料」には、構造物補修材として「紫外線硬化型FRPシート」や「紫外線硬化型ポリエステル樹脂製FRPシート」などの名称で掲載されています。

※出荷証明書等の書類作成等も随時対応しております。

※当FRPシートが使用された箇所は、各写真中の薄い黄色いシートで巻かれた部分です。

解決する課題

「プラントやインフラの外面腐食」

プラントやインフラの腐食部の補修、防錆防食に使われています。

建設物価」や「積算資料」には、構造物補修材として「紫外線硬化型FRPシート」や「紫外線硬化型ポリエステル樹脂製FRPシート」の名称で掲載されています。

使用することのメリット

  • 対象物の長寿命化
  • FRPライニングの現場作業の大幅な簡素化

特徴

  • 優れた防錆能力 : 厚さ1.5 mm のFRPシート
  • 優れた耐候性  : 中東で30年以上の使用実績。日本国内では20年以上の実績がございます。
  • 優れた耐衝撃性 : FRPシートの繊維構造により衝撃性に優れ、割れにくい構造となっています。
  • 良好な耐薬品性 : 酸性、アルカリ性の薬剤への耐性を持っています。詳細は仕様をご参照下さい。
  • 施工が容易   : FRPライニング工法。現場でハンドレイアップ工法のような材料調合を必要としません。

実績

国内の使用例

20年にわたり、採用実績多数有り。

・東京都などの都道府県や首都高速道路株式会社などの民間の「FRPシート設置工」等のご施工

・プラント等の配管やタンク、駐車場等の補修工事にて

※出荷証明書等の書類作成にも随時対応しております。

※詳細はお問い合わせ下さい。

  • 橋梁:排水管、橋脚、ストップホール、地覆、地覆裏側、擬宝珠、トラス橋、桁、ガセットプレート、ハンドホール、添接板
  • 歩道橋:蹴上、地覆、高欄、床板、支柱、デッキプレート、鉄道構造物、ササラ、壁高欄、桁、脚、桁内面、
  • スノーシェッド、スノーシェルター
  • 配管(水漏れ):雨水吐出管(ポンプ所)、処理水配管エルボ部(下水処理場)、汚泥配管(下水処理場)、脱臭ダクト(下水処理場)、水道橋(水道)、送水管水管橋(水道)、空調施設冷却水配管、整圧器(水力発電所)、循環水配管(火力発電所)、水車室バランス管(水力発電所)、排砂配管(水力発電所)
  • 配管(防食):水管橋、薬液配管、冷却用海水配管(原子力発電所)、受入バースバンカー油配管(火力発電所)、ドラフト配水管(水力発電所)、Cガス配管(共同火力発電所)、排気ダクト(原子力発電所)、吸出管(水力発電所)
  • 照明柱:既設照明柱、親切照明柱、信号柱、道路標識
  • タンク:温水タンク(原子力発電所)、油水分離槽(原子力発電所)、石炭バンカー(火力発電所)、原油タンク浮き屋根、水処理タンク、週沈池スカムトラフ、灰溶融施設水砕槽(ごみ焼却施設)、
  • 漏油:分路リアクトル、変圧器切替開閉支持碍管セメンチング(変電所)、主要変圧器上部蓋、変圧器(ラジエーター)、自家発電所燃料(A重油)配管、総合変圧器(変電所)、
  • コンクリート:鉄塔基礎コンクリート劣化(送電)、鉄塔地際- 防食(送電)、取水ゲート(ダム)、防油堤(水力発電所)、農水路コンクリートクラック、

海外の使用例

特にShell社のLNGプラントへの採用実績多数。

  • 石油、ガスパイプライン ——- 埋設、陸上配管の腐食防止
    ※強力FRPライニングにより砂礫との接触により生ずる腐食発生→進行や厳しい腐食環境での防錆・防食。
  • プラント配管の断熱材の保護、CUI(Corrosion Under Insulation —- 断熱材下の金属 配管の腐食)対策。断熱材を保護する完全密封構造で強固なラギング材として使用し、空気中の水分の断熱材への侵入を防ぎます。
  • コンクリートタンクの内面ライニング

用途

  • 金属、コンクリート、プラスチック、木材の表面の保護: 強力防食FRPライニング
    ※ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ダクタイル、ガラスには不適
    使用例:
     工場・発電所の設備: 配管、タンク、制御盤、モーター、電線管、プルボックス、ケーブルダクト、送電鉄塔、照明柱、空調機器、絶縁材料、架台、保温材、屋根、雨樋、橋桁、水門、フェンス、手すり、ガードレール 等
    – インフラ:橋梁(歩道橋、跨線橋、スノーシェッド、スノーシェルター、支柱、水道橋、フランジ辺縁部等)、支柱地際部(照明柱、信号、標識等)、鉄塔、鋼管
     その他:アスベスト封じ込め対策、浴室、コンテナ、マフラー、車、ボート、木材、プール、排水トラフ 等
  • 砂礫の衝突などによる塗膜の破損対策: 腐食発生・進行の懸念をFRPライニングにより解消。
    使用例:高速道路、鉄道、海岸部の砂礫飛散を受ける塗装。
  • 断熱材の保護: アルミやステンレスのラギング材に比べて変形しにくく、内部の断熱材を外部のストレスによる変形から保護します。
  • パイプライン等配管の腐食対策:CUI(Corrosion Under Insulation: 断熱材下の金属製の配管などの腐食)対策用。 断熱材への空気中の水分の侵入を防ぎ、CUIの発生を防ぎます。
  • 低圧配管の減肉・漏洩補修 : 0.1~0.2 Mpa 程度。これ以上の中圧、高圧は適切な補修設計・強度計算(稼働時の応力が安全な範囲内かどうか —通常は引張強さの1/4 ) の検討を行ったうえで必要な補修範囲、厚さ(積層数)を決定することを推奨します。

※中圧・高圧配管の腐食減肉の強度回復には、国際規格ISOの補修規格に基づく、理論的に確立された下記の恒久補修を推奨しております。

手順

  1.  ケレン : 2種ケレンを推奨しております。
  2.  表面清掃 : アセトン等でケレンかす、水分、油分の除去します。
  3.  プライマー塗布 : 安定した接着のためにプライマーの仕様を推奨しております。
  4.  パテで不陸調整 : 必要に応じてパテで不陸調整します。
  5.  紫外線硬化FRPシート ソーラーパッチを必要な大きさに切る : 補修部の大きさに合わせてソーラーパッチを切ります。あらかじめ当社にてサイズを合わせたものを納入することもできます。
  6.  紫外線硬化FRPシート ソーラーパッチの裏面保護フィルムを剥がす : 裏面(ボコボコしている)のフィルム(色付)を剥がします。
  7.  紫外線硬化FRPシート ソーラーパッチを貼り付ける
  8.  紫外線で硬化 : 太陽光や紫外線ランプで硬化させます。硬化時間は紫外線の強さにより変わります。
  9.  塗装 : 必要に応じて塗装します。

商品一覧

1. 紫外線硬化FRPシート、ロール

モデル 材料 形状 寸法 厚さmm 販売単位
STS-300 ポリエステル樹脂 シート L 300 mm x W 225 mm 1.5 10 枚/箱
STS-450 ポリエステル樹脂 シート L 450 mm x W 450 mm 1.5 1枚〜、5 枚/箱
STR-1000S ポリエステル樹脂 ロール L 10 m x W 900 mm 1.5 大規模工事用

※*現場での保管に品質維持のための温度管理の注意が必要となります。

2. 紫外線硬化樹脂 ソーラーシール

ST-SS5 ビニールエステル樹脂  液状  容量 5 ㍑ 出荷スタイル:缶  1 缶
*FRP シート、ロールを配管に巻き付ける時の時のプライマーとして使用できます。FRPシートの縁の段差を埋めたり、すぐに接着・硬化しないために貼り付け位置微調整のための作業時間を確保も可能。
*FRPシートは硬化前は樹脂を押さえつけて伸ばすことができますのでその調整により段差のないスムーズな仕上りを得ることもできます。
*特に厳しい腐食環境でのポリエステル樹脂FRPシート、ロールのトップコートとして使用できます。

3. 紫外線硬化樹脂 ソーラーフィル

ST-SF  ビニールエステル樹脂  ペースト状   容量 200g 出荷スタイル:小分け瓶  1 本
*FRPシートの縁の段差を埋めるパテとして使用できます。

FRPシートは硬化前に樹脂を押さえつけて伸ばすことが可能のため、調整により段差のないスムーズな仕上りを得ることもできます。
*不陸調整用のパテとしてもご使用いただけます。

4. LED 紫外線照射装置

 

モデル: LEDUV-60W

・仕様:L:22.7*W:16.2*H:2.4cm
・ケーブル:1.5M、入力電圧:AC100V
・波長:395〜405nm
・コード長さ:1.5M
・明るさ(全光束):3800lm
・回転可能:180度調節可能

・硬化時間(参考) : 紫外線硬化FRPシート 1枚張りの場合 5 cm の距離で約8分、2枚張りの場合は約40分程度

(※時間はあくまでも目安であり、実際の現場の天候や状況によって変動する可能性がございます)

・ビーム角度:120
・UVレジン硬化:UV LEDライトは132つの高出力390-405nm UV LED
・防水性IP65:アルミ合金&強化ガラスを採用し、長期間のご使用でもクリアな光を照射したままご使用が可能 です。

また、屋外・雨の日にもご使用いただけます。
※水中でのご使用はおやめ下さい。

推奨市販副資材

1. プライマー —– 推奨用途:コンクリート、金属
紫外線硬化FRPシートを貼り付ける時の接着剤の役割を果たします。確実な接着の為に、使用を推奨しております。
一液湿気硬化型ウレタンプライマー ポリライトプライマー PD 5 ㍑ DIC 株式会社製

2. 不陸調整用パテ
補修面の凹凸が激しい場合の不陸調整用です。凹凸がある場合、使用を推奨します。
ガラス入充填(不陸調整)用パテ MGパテ#7GA 20Kg 缶  東罐マテリアル・テクノロジー株式会社製
パテ用硬化剤 パーメックN  1Kg ボトル            日本油脂株式会社製

3. 紫外線 照射装置
紫外線蛍光灯(例:捕虫用ケミカルランプ)波長域 350~390 nm を推奨。例:10, 15, 20,30,40 W
*紫外線照射装置を使用する時は紫外線保護眼鏡の着用を推奨します。
*殺菌などに使用される300nm 以下の短波長紫外線を出す蛍光灯は身体(目、皮膚)に強い刺激を与えますので使用しないでください。

仕様

1. 紫外線硬化FRPシート、ロール

成分 不飽和ポリエステル樹脂  ガラス含有率: 20~25%  スチレン含有量 0.6 %
比重 1.7
硬化後の厚さ 1.5 mm
引張強度 55 Mpa   BS 2782-1994
曲げ強度 >130 Mpa  ASTM D790
曲げ弾性率 5.98 Gpa  ASTMD2344
耐衝撃性 >60kJ/m2   ISO 180
絶縁抵抗 1013 Ω   IEC93
絶縁耐力 9 kV/mm   IEC 243
耐アーク性 >180秒  ASTM D495
耐トラッキング性 >600 V  IEC 112
線膨張係数 2.9 x 10-5/C ASTM D696-03
防火性 Class 1   ASTM E84
金属への接着力 >14 Mpa ASTM D4541-02
破断時の伸び >3%  BS2782-1994
耐熱性 Wet: 連続 70℃ 間欠的 90℃
Dry: 連続 130℃ 間欠的 200℃
最低温度: 連続 -40℃
熱変形温度:  >145℃
ASTM D648
圧縮強さ >200 Mpa  ASTM D695-2002a
硬度 >200 Mpa  ASTM D695-2002a
硬度 > 60 Barcol ASTM D2583
水蒸気透過性 0.28 g/m2/24h/mmHg ASTM E96
耐腐食、摩耗性 良好
保管環境と保存期間 冷暗室で25℃以下、太陽光の当たらないこと。未開封で約 6 ケ月

2. 紫外線硬化樹脂 ソーラーシール
3. 紫外線硬化樹脂 ソーラーフィル

成分 不飽和ビニールエステル樹脂 スチレン含有量 5 % 無色 一液性
標準的塗布厚さ 250~300 μm/コート
理論的塗布面積 2.3 m2/㍑
耐熱性 Wet: 連続 70℃ 間欠的 90℃
Dry: 連続 130℃ 間欠的 200℃
最低温度: 連続 -40℃
下地調整 1種ケレン相当(例:ブリストルブラスター使用)
サンドペーパーで目荒し後アセトンでクリーニング
ケレン後アセトンでクリーニング
塗付方法 刷毛又はローラー、ヘラ又は指
再コーティング間隔 乾燥後— 乾燥時間は照射紫外線量による。指につかなくなった時
ポットライフ 20~60分 —- 太陽光・紫外線が当たらないように取扱注意。
硬化時間 紫外線照射量による。 例:5 分~数時間
施工条件 塗布面の温度は露点の3℃以上のこと。
保管環境と保存期間 冷暗室で25oC以下、太陽光の当たらないこと。未開封で約 6 ケ月

施工時の注意事項

施工の不具合の原因は、下地処理や硬化不足がほとんどです。施工時は当注意事項を必ず順守のうえご施工ください。

脱脂

脱脂はアセトンを推奨。シンナー等は、油分が残る可能性があるので使用しないで下さい。

ケレン

2種ケレンを推奨。2種ケレンが出来ない場所は3種Aケレンも可。手で除去できる錆等は、必ず取り除いて下さい。

プライマー

目で見えない油分・水分等が付着している可能性がある場合は、プライマーを塗布して下さい。
必ずプライマーにタック(べたつき)がなくなってから次の手順を実施して下さい。
※プライマー塗布後、24時間以内に当製品を貼り付けて下さい。24時間以後は接着力が低下し、剥がれることがあります。

施工条件

① 5℃以下で施工する場合
当製品と施工対象箇所を少し暖めてから、貼り付けて下さい。温度が低い場合は付着力が弱くなります。
② 水分および油分がある状態での施工
当製品は付着しません。水分、油分を除去してから施工して下さい。
③ 塗膜の上に貼り付ける場合
当社にご連絡下さい。

貼り付け

裏面のフィルムを一度に全て剥がさず、おおよそ3cmずつ剥がし、施工箇所に貼り付けて下さい。
汚れた手袋で付着面に触れた場合、汚れや油分などが付着し、付着力が弱くなります。クリーンな手袋を使用して貼り付けて下さい。

貼付方法

300mm以上の当製品を貼り付ける時は、紫外線が当らない場所で丸めてから施工して下さい。貼り付け時の太陽光により硬化し、付着しない可能性があります。
太陽光の当たる場所での施工は硬化時間が短い為、直射日光を受けないように日除け等を設置して施工して下さい。
貼付後はローラー等を使って製品端部を貼り付け施工面に当製品をなじませて下さい。

硬化方法

太陽光または紫外線照射装置を使用して硬化をさせます。

重ね貼り

1枚目を確実に硬化させた後で、2枚目の貼り付けを行います。推奨する重ね代は約40mmです

硬化後の塗装

表面の透明なフィルムが剥がれていることを確認した後、サンドペーパーで軽く目荒らしを行い、塗装します。

保管方法

25℃以下の冷暗所に、水平に保管。商品の上に物を載せないで下さい。

鋭角部への貼り付け

最奥までケレンができるかどうかがポイントです。

ケレンができない場合、最奥部に張り付けるFRPシートの鋭角の頂点は曲げているため、いくらかのRができ、そこに鋼材との間に隙間が生じることになります。

その隙間を埋めるために何らかのパテを詰め込んで隙間を塞ぐのが望ましいです。

ただ、パテで完全に封止できるかどうかは検討が必要です。そこに水がたまる可能性があるのであれば、狭い隙間への水の侵入を完全に防ぐのは難しいと存じます。

FRPシートを金属に張り付ける時は、プライマーとしてPDプライマーを使うことが良くありますが、より強い接着力、多少の不陸への適応性ということであれば、デンカ製ハードロックの高粘度タイプを推奨します。

よくあるご質問

Q. パテ埋めからプライマー塗布まで時間が空いても問題ないでしょうか?

A. いいえ、基本的には1-2日以内の施工が望ましいです。パテの上に埃が堆積することで、アセトン等で都度除去する必要があるためです。

その他の行程についても、基本的には指触乾燥後は速やかに行っていただきますよう、お願い申し上げます。

 

Q. 配管に穴が開いていて、水漏れが発生しているのですが、漏れたまま使用・補修できますか?

A. 漏れたままの状態では使用・補修できません。漏れをパテなどで止める必要があります。
また、配管にかかる圧力が0.1Mpa〜0.2Mpa以上の場合は、FRPシート以外の方法での補修を推奨いたします。(0.1〜0.2Mpa以上になると、FRPシートが耐えられないため)

 

Q. FRPシートで塩化ビニルの配管などを施工することはできますか?

A. いいえ、塩化ビニルはじめ、樹脂類への施工には対応しておりません。

 

 

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