導入事例 北海道士別市様
背景
アスベスト対応や守るべき工期、コストの問題など解決すべき課題が山積していた
当市における外壁下地材含有アスベストへの対応は、主にウォータージェット工法などによる全面撤去で行ってきた。今回の工事はRC建物の外壁塗装を残したまま、断熱材と外壁材(鋼板)で覆う外断熱改修であったが、既存外壁塗装下地にアスベストが含まれていることから、新設の外壁下地を固定するアンカー施工時に、アスベスト飛散の恐れがあった。
既存外壁塗装を全面撤去するには、工期やコストなどの問題があることから、アンカー部分のみ既存塗料を撤去し、かつ、地元業者による施工方法がないか模索していた。
選定のポイント
point1 効果的な施工
外壁施工時にアスベスト飛散の恐れのある特定箇所のみの施工が可能なこと。
point2 以前の課題点を解消
コストカットと工期のコンパクト化を実現し、現実的な工事設計が可能だったこと。
point3 地元の請負業者による工事を実現
アスベスト撤去を下請業者ではなく、メーカー(ティー・アイ・トレーディング)の教育による請負業者が直接行えること。
point4 法令基準に適合した工法
アスベスト含有材撤去の工法について、国が示すマニュアル※に示された「作業環境の石綿管理濃度基準を下回る集塵性能」を保有したものであったこと。
※「建築物の解体等に係る石綿ばく露防止及び石綿飛散漏洩防止対策徹底マニュアル」令和3年3月 厚生労働省労働基準局安全衛生部化学物質対策課・環境省水大気環境局大気環境課
T.I.Trading のご提案
アスベストの法令基準に適合した機材を提案し、コストカットと安全性担保を実現
特定箇所のみの施工でコンパクトな工事を実現し、コスト面と安全性を両立したプランを提案。
導入後の評価
改善点への迅速な対応や、質の高い工事で高評価
施工当初は慣れない作業員も多かったが、問題点や改善点などは適宜メーカー様の担当者に迅速に対応して頂き順調に作業を終えることができた。
また、心配していた粉塵の飛散も全くなく、施工の精度についても全て均一な仕上がりとなり、撤去後の作業によるアスベスト飛散の心配が無い状態で次の工程に移ることができた。
なお、撤去による産業廃棄物の量が想定より少なかったことも評価できる。