3-3.水平親綱の最低の高さは?作業別墜落防止の基本ルール

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はしごでの作業

はしごを背にして降りない

階段はしごを背にして降りることは、極めて不安全な行動といえます。そのほかにも、作業時のはしごの昇降時の墜落防止対策をあらためてチェックしましょう。

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作業床での作業(水平親綱の最低の高さ)

親綱ロープは1人に1スパン。墜落距離を考慮すること

鋼材や足場材間で設置する水平親綱ロープは、スパンの距離によって最大垂下量を考慮する必要があります。また、水平親綱ロープは「1スパンで1人」で作業。2人作業では「水平親綱ロープを2列」設置が必要です。

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作業床4.8m 未満で地面に到達

作業床4.8m 未満で地面に到達

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作業床 6.8m以上(4.8m +2.0m) *2.0m以上必要

作業床 6.8m以上(4.8m +2.0m) *2.0m以上必要

親綱を選ぶときのポイント

1.同時に接続する人数
同時接続の人数が増えるほど、墜落距離が大きく、耐性強度も大きくなる。

2.長さ
親綱が長いほど、障害物と激突しない長さ(クリアランス)が大きくなる。

3.墜落時距離
墜落時の墜落距離(クリアランス)を検討。

4.作業性
作業効率を最も落とさない製品を検討。

5.費用
費用と安全を第一に考慮した選定。

屋上での作業

屋上作業で油断は禁物

屋上でパラペット(低い手すり壁)付近で作業中、向かい風で墜落する事例があります。ちょっとした油断は禁物。「堅固なものにフックを掛ける」「スライド器具を使用する」など、常に2重の安全確保をこころがけましょう。

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屋根上での作業

安全装置のない屋根には上らない

倉庫などの屋根上の作業では、安全対策のルールを徹底する必要があります。特に、屋根の傾斜は足が滑りやすく、また、劣化しやすいトタン屋根やアクリル板の付近の作業などは板が抜けるなどの危険が想定されます。

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パレット上での作業

危険な状態で荷取り作業は行わない

パレット上での荷取り作業は、荷物移動などで足元を外す。また、パレットが傾き墜落するなどの危険が想定されます。墜落制止用器具と親綱ロープでの墜落防止対策と、リーチの足部を搬入口真下にしっかり入り込ませて足元に隙間を作らないなど、安全管理の徹底が必要です。

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車両上での作業

車両上で無防備に作業しない

タンク車などの大型車両では高さが3m程度で、身長を足すと(170cmの場合)頭頂は4.7mにもなります。墜落防止対策として、移動式墜落阻止装置を設置します。

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※公道の高さ制限のため、固定手すりが設置不可能

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※折りたたみ式手すり(高さ1.1m)を設置

監修者紹介

 立花隆志 代表取締役社長 立花隆志 代表取締役社長
ティー・アイ・トレーディング株式会社代表取締役社長。大学院修了後、2010年に当社へ技術営業として入社。外資系メーカーとの提携や仕入先の新規開拓を担う一方、マーケティング戦路の立案にも従事。2016年に取締役、2019年に代表取締役に就任し、15年以上にわたり墜落防止 (フォールプロテクション)事業の最前線で活躍しています。米国のCompetent Person資格をはじめ、複数のメーカー主催トレーニングを修了するなど、安全対策や墜落防止技術に関する専門知識を体系的に習得。さらに、墜落防止のベストプラクティスを集約した「墜落防止ガイドブック」を作成し、現場の安全意識向上とプロフェッショナルの育成に大きく寄与してきました。専門誌への掲載実績も有し、業界の技術発展と安全対策の普及に尽力しています。「お客様の課題を解決することは、子どもたちが笑顔でいられる社会の実現につながる」という信念のもと、企業と社会へ包括的なコンサルティングを提供。現場の安全確保から組織の課題解決まで、幅広い視点で価値を創造し続けています。

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