3-4.フルハーネスの高さは?などハーネスと関連器具の使用における基礎知識

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フルハーネスと安全フック

〔ハーネスの安全距離〕

墜落時のハーネスは、身体が縦長になることで腰から足の長さが加わり、胴ベルト型墜落制止用器具より落下(垂直)距離は長くなります。安全距離は、ランヤードの長さ+ショックアブソーバーの伸び+ハーネスの伸び+作業者の身長で計算します。下図の場合、ランヤードを1.8m、足からD環までの距離を1.6mと仮定。日本人の身長を考慮して、5.4mが必要になると想定します。(! 条件設定により距離は異なります)

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フルハーネス使用の注意点

ハーネスは、腿ベルトや肩ベルトをしっかり締めることで性能を発揮します。特に腿ベルトの締めがゆるいと、墜落の際に急所を挟むなどの危険が伴います。

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ハーネスの正しい使い方と作業前の点検項目をチェックしましょう。

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〔墜落制止用器具フックの正しい使い方〕

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ランヤードとショックアブソーバー

〔ランヤードの正しい使い方〕

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落とさないための対策(墜落の機会自体を阻止)

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墜落阻止時の衝撃を低減させる対策

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〔ショックアブソーバーの必要性〕

ランヤードは、基本的にショックアブソーバーの装備が必要です。ランヤードだけの機能では、内蔵などの損傷はまぬがれても、墜落時の衝撃で首がコの字に激しく揺れ、むち打ち症につながる危険性があります。

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ハーネス連結器具

〔D環のポジションと機能〕

D環は、設置位置によって、下記(図1)のとおり機能が異なります。

1)墜落防止対応:胸部(A)と背上部(D)の2ヶ所
2)作業姿勢保持・範囲制御対応:腹部(C)・側部(B:両腰)・背下部(E)の4ヶ所

また、D環が不適正な位置(図2)で墜落すると、器具が正しく機能せず腹部の損傷や呼吸困難になるおそれがあり注意が必要です。

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〔カラビナの強度と使用例〕

カラビナの「安全規格」では、全方向で11.5kNの強度が必要とされています。また、安全環部分(止め金具)が弱点であることから、正しくない(イラスト2)状態で使用すると強度が低下するので注意が必要です。

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(イラスト1)

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(イラスト2)

〔うっ血対策ストラップ〕

うっ血対策ストラップは、左右の腰部に取り付け、万が一墜落したときに使用する安全対策器具です。左右の腰部にケースを取り付け、宙づりになったときにケースから取り出しストラップをつなげます。つなげたストラップに足をのせることで、宙づり時に股部にかかる圧力が軽減され、救助までの安全性が確保できます。

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3M DBI-サラ
うっ血対策ストラップ

監修者紹介

 立花隆志 代表取締役社長 立花隆志 代表取締役社長
ティー・アイ・トレーディング株式会社代表取締役社長。大学院修了後、2010年に当社へ技術営業として入社。外資系メーカーとの提携や仕入先の新規開拓を担う一方、マーケティング戦路の立案にも従事。2016年に取締役、2019年に代表取締役に就任し、15年以上にわたり墜落防止 (フォールプロテクション)事業の最前線で活躍しています。米国のCompetent Person資格をはじめ、複数のメーカー主催トレーニングを修了するなど、安全対策や墜落防止技術に関する専門知識を体系的に習得。さらに、墜落防止のベストプラクティスを集約した「墜落防止ガイドブック」を作成し、現場の安全意識向上とプロフェッショナルの育成に大きく寄与してきました。専門誌への掲載実績も有し、業界の技術発展と安全対策の普及に尽力しています。「お客様の課題を解決することは、子どもたちが笑顔でいられる社会の実現につながる」という信念のもと、企業と社会へ包括的なコンサルティングを提供。現場の安全確保から組織の課題解決まで、幅広い視点で価値を創造し続けています。

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