安全ブロックの長さ選定や選ぶ前に確認するべきこと

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安全ブロックは、使用する現場・環境と目的を考慮し、要件に適した機能を備えた製品を選ぶ必要があります。

安全ブロックを選ぶときに確認するべき、3つのポイント(コスト、作業環境、使用目的)について説明します。

1.コスト(価格・料金)を考慮する

安全対策予算を考慮し、コストを基準に安全ブロックを選びます。
ただし、コストだけを基準にした場合、作業現場の環境等に求められる機能を持たないタイプの製品を選んでしまう可能性があります。

2.作業環境を考慮する

どのような作業環境で安全ブロックを使用するかを考慮し、安全ブロックを選びます。

1)厳しい環境下での使用

石油・ガス関連施設、海上風力発電所、鉱山、海上、諸設備(水道・ガス・電気・電話・鉄道)、排水処理施設など、厳しい環境下で安全ブロックの使用を想定する場合は、次のことが求められます。

安全ブロックの重要な部分が完全に密封されていること。
※重要な部分とは、ブレーキ、パワースプリング、ショックアブソーバー
密封構造になっていることで、重要な部分に汚れ、グリース、水、薬品の付着を防ぎ、安全ブロックの機能を損ないません。

2)通常の現場での使用

通常の現場で、安全ブロックのロープが接触する面にわずかでも傷をつけてはいけない環境で使用する場合、ベルトタイプの安全ブロックを選びます。

3 )ロープの長さ

動きやすさと生産性を考慮し、ロープの長さを決定します。

必要なロープの長さは作業環境により異なります。作業環境にもっとも適したロープの長さを決定することも重要なポイントです。

3.目的を考慮する

設置する目的を考慮し、安全ブロックを選びます。

安全ブロックには、「1.墜落を防止」「2.墜落の衝撃を最小限に抑制」「3.宙づりからの救出」の3つの目的があり、それぞれによって必要となる機能が異なります。

1)墜落を防止

全ての安全ブロックに備わっている機能です。

2)墜落の衝撃を最小限に抑制

高所作業で万が一の墜落時の安全性確保のため、作業員への墜落の衝撃を最小に抑えることは重要なポイントです。

墜落時の衝撃を抑制(=墜落衝撃荷重を小さく)する機能が、ショックアブソーバーです。

安全ブロックには、ショックアブソーバー(衝撃吸収機能)が内蔵されている仕様のものがあり、ショックアブソーバー機能付き安全ブロックは、そうでない安全ブロックと比べて墜落衝撃荷重を大幅に軽減します。

あらかじめ各安全ブロックの仕様に記載されている墜落衝撃荷重(落下衝撃荷重)を確認し、現場の状況に応じ、ショックアブソーバー機能付きの安全ブロックの選択を考慮します。

3)宙吊りからの救助

墜落後、宙吊り状態から少人数で(一人でも)救助しなければいけない環境では、ウィンチ機能を考慮します。

ウィンチとは、ロープを巻き上げるための機能で、宙づり状態の作業員の引き上げや引き下げが楽に迅速に行えます。

一般的に、宙づり状態の作業員の救助には成人男性4人以上が必要であるとされていますが、一人でも楽に救助できるウィンチ機能付き安全ブロックは、長時間の宙づり状態を回避し安全性の確保に役立ちます。

安全ブロック ウィンチ付について

弊社で取り扱いをしている安全ブロックは、以下の特徴があります。

  • 厳しい環境下での使用を想定した密封構造タイプ
  • ショックアブソーバー機能が内蔵されている
  • 墜落衝撃荷重は、日本で求められる規格(8kN)より、さらに厳しい米国の規格4kNに適合

監修者紹介

 立花隆志 代表取締役社長 立花隆志 代表取締役社長
ティー・アイ・トレーディング株式会社代表取締役社長。大学院修了後、2010年に当社へ技術営業として入社。外資系メーカーとの提携や仕入先の新規開拓を担う一方、マーケティング戦路の立案にも従事。2016年に取締役、2019年に代表取締役に就任し、15年以上にわたり墜落防止 (フォールプロテクション)事業の最前線で活躍しています。米国のCompetent Person資格をはじめ、複数のメーカー主催トレーニングを修了するなど、安全対策や墜落防止技術に関する専門知識を体系的に習得。さらに、墜落防止のベストプラクティスを集約した「墜落防止ガイドブック」を作成し、現場の安全意識向上とプロフェッショナルの育成に大きく寄与してきました。専門誌への掲載実績も有し、業界の技術発展と安全対策の普及に尽力しています。「お客様の課題を解決することは、子どもたちが笑顔でいられる社会の実現につながる」という信念のもと、企業と社会へ包括的なコンサルティングを提供。現場の安全確保から組織の課題解決まで、幅広い視点で価値を創造し続けています。

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