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墜落事故対策を考える

ハーネスと関連器具の使用における基礎知識

フルハーネスと安全フック

〔ハーネスの安全距離〕

墜落時のハーネスは、身体が縦長になることで腰から足の長さが加わり、胴ベルト型墜落制止用器具より落下(垂直)距離は長くなります。安全距離は、ランヤードの長さ+ショックアブソーバーの伸び+ハーネスの伸び+作業者の身長で計算します。下図の場合、ランヤードを1.8m、足からD環までの距離を1.6mと仮定。日本人の身長を考慮して、5.4mが必要になると想定します。(! 条件設定により距離は異なります)

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フルハーネス使用の注意点

ハーネスは、腿ベルトや肩ベルトをしっかり締めることで性能を発揮します。特に腿ベルトの締めがゆるいと、墜落の際に急所を挟むなどの危険が伴います。

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ハーネスの正しい使い方と作業前の点検項目をチェックしましょう。

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〔墜落制止用器具フックの正しい使い方〕

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ランヤードとショックアブソーバー

〔ランヤードの正しい使い方〕

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落とさないための対策(墜落の機会自体を阻止)

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墜落阻止時の衝撃を低減させる対策

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〔ショックアブソーバーの必要性〕

ランヤードは、基本的にショックアブソーバーの装備が必要です。ランヤードだけの機能では、内蔵などの損傷はまぬがれても、墜落時の衝撃で首がコの字に激しく揺れ、むち打ち症につながる危険性があります。

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ハーネス連結器具

〔D環のポジションと機能〕

D環は、設置位置によって、下記(図1)のとおり機能が異なります。

1)墜落防止対応:胸部(A)と背上部(D)の2ヶ所
2)作業姿勢保持・範囲制御対応:腹部(C)・側部(B:両腰)・背下部(E)の4ヶ所

また、D環が不適正な位置(図2)で墜落すると、器具が正しく機能せず腹部の損傷や呼吸困難になるおそれがあり注意が必要です。

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〔カラビナの強度と使用例〕

カラビナの「安全規格」では、全方向で11.5kNの強度が必要とされています。また、安全環部分(止め金具)が弱点であることから、正しくない(イラスト2)状態で使用すると強度が低下するので注意が必要です。

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(イラスト1)

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(イラスト2)

〔うっ血対策ストラップ〕

うっ血対策ストラップは、左右の腰部に取り付け、万が一墜落したときに使用する安全対策器具です。左右の腰部にケースを取り付け、宙づりになったときにケースから取り出しストラップをつなげます。つなげたストラップに足をのせることで、宙づり時に股部にかかる圧力が軽減され、救助までの安全性が確保できます。

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3M DBI-サラ
うっ血対策ストラップ